日常生活で使う電気は低圧なため、日々の暮らしで電圧に不安を感じる必要はありません。
しかし特別電圧となるとレベルが異なり、一定の安全距離を保ち作業をする必要が出てきます。
作業時には安全距離を保ち、現場には簡単に作業関係者以外は入れないようにするなど、安全を考えた対策も必要です。
直接接触しなくても近距離で感電の危険性がある特別電圧
高い電圧は通常人間が簡単に手で触るような場所にはなく、大変大きな電圧の特別電圧もすぐに触れる所にあるわけではありません。
人がすぐ触れる場所にあれば、特別高圧は出力が大きすぎるため大惨事になります。
接触どころか特別電圧レベルになると、近距離へ行っただけでも感電の可能性は高いです。
大きな工場や施設には特別電圧は必要ですが、危険も隣り合わせであることを忘れてはなりません。
安全に特別高圧を取り扱うためにも、定められた取り決めがあります。電線の修理や設備取り換え作業を行うとき、電気は一旦止めるのが大前提です。
しかし整備や点検作業を、電気の通ったままで行うこともあります。
作業時には一定距離を保つことが重要であり、安全距離を保たなければなりません。
また修理や点検時には、活線作業用器具を使用するのが一般的です。
理由は電気を通さないため、活線作業用器具は絶縁性になります。安全距離は電力会社で推奨されている距離があり、安衛則と比較するとさらに離れた距離です。
安全距離を考えて作業をするべきなのが特別高圧の電線
通常人が安易に近づける場所にあるわけではない特別高圧の通る電線ですから、きちんと保たれている安全距離。作業を特別高圧の近くで行う際には、安全距離を意識する必要があります。
一般家庭で使う電気は特別高圧とは違う低圧なため、身近な存在ではあっても、大きな危険があるわけではありません。
低圧電気は50kW未満で、家庭や商店などがこれにあたります。中小企業などになれば電気使用量は増えるので高圧に、それ以上の電気を必要とするなら特別高圧です。
特別高圧契約区分となるのは、大きな工場や鉄道会社に大きな施設になります。
鉄道や大工場などでは多くの人が働き利用をすることから、特別電圧でも何も心配いらないと考えるかもしれません。
安全距離を保つことが前提であり、適切な距離はアクシデント防止になります。
660ボルト以下なら2mはそこから離れること、特別高圧3万ボルト以下は3m、安全距離として離れることが大事です。
特別高圧は安全距離を守り適切な措置も行う
電圧が高くなるほど感電リスクは高まるもの、特別高圧など非常に高い電圧は、触らないとしても電気が体を流れます。
安全距離を守ることは必須になりますが、作業をする際に遠くなるほどやりにくさが出てくるのは否めません。
それでも特別高圧は安全距離を守る方が大事、離れるほど作業のスムーズさは低下しても、安全が何よりも重要です。
取扱いをする人のみが電気機械器具を使えるようにして、誰でも気軽に機器類を触れないようにします。
部外者が浸入をすることも特別高圧となると大変危険ですから、簡単に入ることのできないような措置も現場には必要です。
そうはいっても安全距離は数字でいわれてもわかりにくい、作業に集中をしてうっかりということも考えられます。
一目瞭然で特別高圧の安全距離がわかるように、ロープや標識を安全対策として活用することです。
まとめ
活線作業用器具を使用して安全距離をキープするのは、特別高圧の安全距離対策として大切なことです。
特別高圧はすぐ手で触れる距離にあるわけではないものの、トラブル防止のためにも安全距離は見てわかりやすくしておくと良いでしょう。