電力会社の電圧には種類があり、低圧と高圧に特別高圧とそれぞれに違いがある電圧です。
労働安全衛生法で、電気取扱業務特別教育の実施も義務づけられています。
主に高圧や特別高圧の契約をしているのは、電気を大量に使用する大型施設や工場などです。
厳格な基準のある特別高圧とは
特高とは特別高圧を省略した呼び方であり、特別高圧とは7000Vを超える電圧のことです。
7000Vを超える電圧が特別高圧ですが、7000V超とは直流と交流ともにこの数字をオーバーしていれば特別高圧になります。
超高圧は特別高圧の中の170kV、分類は超高圧です。
安全に特別高圧電力を使用するために、労働安全衛生規則を守る必要があります。
厳守するべきなのは、特別高圧電力を扱う企業のスタッフ、工場は特にそうです。
電気保安協会などが主催する、講習会への参加も行います。
離隔距離も決められている特別高圧電力ですが、感電や災害を予防するためです。
空中放電をするリスクも考えられることであり、導体の絶縁をしていないこともあります。
厳格な基準が定められている特別高圧とは、電圧の高さが大きな特徴です。
電線半径2Mに入り込むと、特別高圧電力であるため感電は黒焦げレベルにもなります。
提供される電圧にある3つの種類
電力会社により供給される電力には、大きく分けると3つの分類があります。
低圧に高圧と特別高圧の3種類であり、これは電圧により分類されるものです。
交流600V超えで7000V以下なのは高圧であり、直流だと750V超えから7000V以下になります。
電圧を6600Vまで下げられていて、柱上変圧器の手前です。
高圧電力とは自家用変圧設備の、キュービクル式高圧受電設備を利用します。
キュービクルを利用することで、電圧は100Vか200Vに下げて使用することが可能です。
キュービクル式高圧受電設備の有無により、契約電力の圧力は、高圧か低圧なのかを知ることができます。
確認方法は高圧だとキュービクルありで、キュービクルが無いなら低圧です。
電気料金の請求書に文字の記載もありますが、高圧というワードを使用しないプラント名になっていることもあります。
記載に供給電圧が6kV以上とあると、それは高圧電力です。
高圧電力契約して使用することで電気代が安くなることも
送電電圧の規格となる高圧や特高圧、電気は発電所で作られますが、送電中にできるだけロスを減らす必要があります。
そこで送電をするときには、電圧を50万Vや27万5000Vなど高くするのも特徴です。
高い電圧のままではなく変電所を複数経路するため、そのあいだに電圧は下げられます。
電気は施設や工場へ送られて、一般家庭で使われるときの電圧は低圧です。
特別高圧を使用している設備は、大量の電気を必要とするところ、工場などでは特別高圧もしくは高圧契約をしています。
大型の施設なども同様であり、高圧や特別高圧での契約がほとんどです。
日々使う電力量が桁違いに多いなら、高圧電力を使う方がお得です。
理由は電気代が高圧電力を選ぶ方が安くなるから、大量の電力を使用するなら損はありません。
キュービクルとは高圧受電設備のこと、高圧電力の契約をするなら設置が必要です。
安全に高圧電力を使用するために、義務づけられている定期的な点検も行うことになります。
まとめ
電気設備技術基準では様々な定めがあり、電圧種別の中で特別高圧とは7,000Vを超えるものです。
その際に直流であるか、交流かの区別はありません。
電源はどちらであろうとも、7,000Vオーバーとなれば分類は特別高圧です。