契約の前に! 低圧電力・高圧電力・特別高圧電力の違いや特徴を学ぼう!
電力会社との契約は、慎重に選ぶ必要があります。
その契約内容も、低圧電力・高圧電力・特別高圧電力といった電圧の種類によって違いますが、
一体何が違って、どんな基準で決められているのでしょうか。
そこでこのページでは、高圧、低圧、特別高圧について詳しく解説していきます。
まずは一読して、契約する電力についてしっかりと理解し、特徴を確認しましょう。
■三種類の電圧についての概説と特徴■
そもそも電圧とは、電気を流す際にかかる圧力のことで、V(ボルト)という単位で表されます。
発電所で作り出された電気は、超高圧変電所から送電線によって送られています。
つくられた時点では数千~2万Vの電圧ですが、一次変電所、二次変電所、中間変電所、配電用変電所などで
それぞれ適切な電圧に変えられ、
電力として各家庭や店舗、工場などの施設に効率的に送られます。
送られる電力は、その施設の規模や消費電力によって「低圧電力」「高圧電力」「特別高圧電力」に呼び分けます。
それぞれ説明していきましょう。
▼高圧電力について▼
高圧電力は『電気設備に関する技術基準(電圧の種類等) 第二条』で、
高圧電力は「直流で750V超~7,000V以下、交流で600V超~7,000V以下のもの」と規定されており、
高圧電力を受電するには、電気主任技術者を選任する必要があると電気事業法によって定められています。
発電所で作られた電気は、超高圧変電所から送電され、一次、二次、中間変電所、配電用変電所を経由します。
この高圧電力をキュービクル式高圧受電設備という自家用変圧設備で、電圧を200Vまたは100Vに下げて使用しています。
このキュービクルの有無によって、自身が契約している電力の電圧が低圧か高圧なのか確認することが可能です。
高圧電力の契約は、電力が50kW以上と規定されているので、
スーパーや飲食店などの店舗、学校や病院、工場やオフィスビルなど、いろんなところで使われています。
▼低圧電力について▼
一般家庭や商店などで使われているのは、基本的に低圧電力です。
低圧電力は、発電所から超高圧変電所を通って、一次~二次、中間、配電用変電所、
そして電柱の上に設置されている柱上変圧器(トランス)を経由して、各家庭や店舗などに配電されます。
低圧電力は『電気設備に関する技術基準 第二条』で「直流で750V以下、交流で600V以下」と規定されており、
電柱の柱上変圧器で100Vと200Vまで電圧が下げられ、引込線を渡って各需要家に電力を配電しています。
低圧電力は、契約電力が50kW未満となっているので、住居や小規模店舗、事務所などに適しています。
▼特別高圧電力について▼
特別高圧電力は、電気設備に関する技術基準で「直流・交流ともに電圧が7,000Vを超えるもの」と定められており、
特別高圧を契約したら、安全のため職員にも講習会を受けることが労働安全衛生法によって義務づけられています。
特別高圧電力は、主に工場などの大容量の電力を消費する施設で用いられますが、
標準電圧が20,000V以上の特別高圧電力が使用されるのは、大工場などの大型施設に限定されています。
そういった大量の電気が必要な大型の工場施設などでは、必要量の電力を流すのに、
非常に高い電圧をかける必要があるため、施設内に直接電柱を設置して、送電線を引き込まなければなりません。
また、送電線を支える鉄塔も必要になり、各施設の設備維持のためには、
電気主任技術者の配置が必須であるなど、大規模な設備や、専門知識を持つ人材が必要となります。
●まとめ
これで高圧電力・低圧電力・特別高圧電力の規定や供給先、必要な設備などが理解できたかと思います。
私達は日常的に意識せずに電気を消費していますが、
電力会社との契約内容をきちんと理解している人は、そう多くはないかもしれません。
しかし、会社や店舗を経営するにあたって、固定費の削減は売上アップと同様に重要なものです。
まずは電力会社との契約を見直し、電気料金コストを上手く下げていく事を考えましょう。
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