特別高圧の電線でのトラブル防止のために守るべき安全距離
日々家庭で当たり前のように使う電気は低圧、しかし規模の大変大きな場所で使用する特別高圧は危険性も伴います。
そのため安全距離を保つことが大変重要になってきます。
適切な距離を守ることはトラブル防止にもなることです。
作業のやりやすさよりも重視するべき安全性
一般家庭で使用をする電気や商店などで使う電気は50kW未満の低圧ですが、中小企業や企業などで多くの電気を必要とする場合は50kW以上の高圧になります。
さらにより多くの電気を求める鉄道会社や大工場となると、契約区分としては特別高圧です。
使う場所や規模により低圧と高圧、特別高圧と必要な契約区分となります。
直接接触をしないのであれば、特別高圧という高い電圧でも大丈夫というわけではありません。
人間の体には特別高圧など高い電圧に近づくだけでも、接触していないのに電気が流れてしまうためです。
特別高圧は高い電圧になりますので、一定の安全距離を保つ必要があります。安全距離として3M以上は離れるのは3万ボルト以下の特別高圧、2M以上は離れた方がいいのは660ボルト以下の高圧です。
作業をする際には近いほうがやりやすく、離れるほど作業のしにくさが出てくるのは否めません。
しかし作業のしやすさより、特別高圧は危険も伴うことから、重視するべきなのは安全距離です。
安全第一で考えて特別高圧の電気機械器具は誰でも触れないようにすること、取扱い者だけ慎重に使用する必要があります。
作業行内には部外者が立ち入らないように、適切な措置も必要です。
特別高圧の安全距離は目で見てわかりやすく
電気の中でも特別高圧は低圧とは異なり電圧が非常に高いため、作業をする際には適切な措置を施す必要があります。
標識を設置することで特別高圧に関わる作業をしていることがわかるようにする、安全距離を守れるようにロープを張るなども安全対策です。
口頭で特別高圧の安全距離を説明しても、実際の作業となると距離感があいまいになるかもしれません。
しかし標識やロープを用いることで、安全距離がどれほどかを目で見て判断できます。
安全距離がすぐにわかることは、特別高圧の安全距離対策としてわかりやすく、感電トラブル防止にもなる方法です。
また作業時には一定の安全距離を保ち行うこと、活線作業用器具なども使います。
道具使用が難しい場所の場合、遠隔操作を用いての活線作業用装置で安全な作業を行うことが可能です。
特別高圧の送電線への接触を避けて安全距離を保とう
7000Vオーバーの電圧となるのが特別高圧、特高とも呼ばれています。
送電線近辺では電線に直接的に触れないとしても、感電をすることがあるため安全距離を保たなければなりません。
電圧の大変高い特別高圧の電気が通る送電線、また鉄塔近辺での作業には注意が必要です。
なぜ特別高圧の送電線などの安全距離が重要視されるかというと、感電事故などのトラブルが考えられるためであり、安全距離を保つことは感電事故防止にもつながります。
例えば特別高圧電気の通る送電線近くでのクレーン作業のとき、特別高圧の適切な安全距離を守らないと、クレーンが送電線に接近したことで感電をするため危険です。
切れた送電線には絶対に触れないこと、農事用ビニールや防雀テープなども風で飛ばされぬように気を付けなければなりません。
強風などで特別高圧の送電線にビニール等が絡まり、それが発端で停電発生の可能性もあるためです。
足場やクレーン作業をする際には監視責任者配置は必ず必要であり、電線に対して特別高圧のトラブルにならぬよう安全距離を保つ必要があります。
まとめ
特別高圧など電圧がとても高い電気のある場所では、実際に手で電線に触れるなど、直接接触がない場合でも感電リスクがあります。
電線にものが引っかかっても直接触れるのは危険なので避けるべきこと。作業時には適切な安全距離を守ることが大事です。
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