日々大量の電力を消費する施設において、欠かせないのが特別高圧です。

圧倒的な高い電圧を武器とするのが、7000Vをオーバーする電圧となる特別高圧、種類があるため利用する場所により適切なものでなくてはなりません。

送電電圧には決められた規格がある

電気設備には基準が設けられていて、特別高圧や高圧というのは送電電圧における規格になります。

電気は発電所で作られるもの、そこから送電をすることになりますが、ロスが多くなるのはよくありません。

送電の際の無駄をできるだけ控えるためにも、低圧や高圧に特高圧といった種類があるわけです。

日常当たり前のように利用をする電気、その電圧に種類があることを、人はあまり意識して暮らすことはありません。

しかし特別高圧などの種類もあり、送電をするときに損失や無駄を少なくすることに役立っています。

最初の送電スタートでは高い電圧での送電ですが、電圧は低圧まで落とさなければなりません。

一般的な家庭で日常利用をする電気に関しては、電圧は低圧にまで落とす必要があります。

各設備や工場等に電圧を届ける際にも、複数の変電所を通りながら電圧は下げられていき、家庭用としての電圧は低圧になるわけです。

また特別高圧は普通の家での利用ではなく、家庭用とはけた違いに電気を使用する工場などでの利用になります。

高い電圧の種類の特別高圧が必要な施設

全ての設備において特別高圧を使用するわけではなく、工場や企業など大型施設では、電圧の種類が特別高圧になるのが一般的です。

日本では20kVに30kと60kV、そして70kVに140kVといった特別高圧受給電圧の電圧区分があります。

多くの電力会社では20kV、30kVは2,000kW以上から10,000kW未満と定めていて、60kVや70kVは10,000kW以上から50,000未満です。

140kVはイコールで50,000kW以上、電圧区分に関してはこう考えていて良いでしょう。

企業の入るビルや圧倒的に電気を消費する工場では、できるだけ近い場所での送電線を利用するのが常です。

余裕のある送電線の線を使用するのが、特別高圧を使用する施設、一般家庭で使用する電気供給量とはわけが違います。

ノンストップで電気を利用し続ける工場や大型施設もありますので、万が一停電の際に長時間電気が使用できないでは大変です。

だからこそ使用をする線は、高い信頼性があることも大切です。

変電所における需要の圧迫具合によっては、高圧での契約を特別高圧にして契約ということもあります。

電気設備における保安監督となる電気主任技術者

保安点検を行うことは高圧受変電設備において大変大事なこと、安全点検は外部委託をしてもかまいません。

しかし外部委託条件を満たしていない場合には、常駐となる電気主任技術者の選任が必要です。

特高や特別高圧の電気主任技術者外部選任に関して、また委託などは専門の特別高圧外部選任サービスを提供する企業に頼ることもできます。

一般家庭だけではなく特別高圧の種類を利用する法人としても、日々の電気料金はできるだけ安くしたい部分、電気料金を比べながら見直しは適切に行うことです。

大きく3つに分けられるのが法人における電力規模、低圧に高圧そして特別高圧電力になります。

電圧により分類されるのが電気というもの、最もパワフルな高圧電圧に高圧と低圧とありますが、安いかどうかよりも優先をしたいのが安全です。

労働安全衛生法では電気取扱業務特別教育を、実際に行わなければならないとしています。

まとめ

電力会社との契約をして利用をする電気ですが、内容の詳細まで完全に把握をしている人はわずかかもしれません。

一口に電圧といっても種類があり、低圧や高圧に特別高圧、種類ごとに適切な場所での利用が必要です。

鉄道会社や大規模工場などでは特別高圧が必要、商店や普通の家庭ならば低圧の区分になります。