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高圧受電設備とは?その規定や仕組みの紹介

 

 

高圧受電設備と聞いてすぐにわかる方は、専門家以外なかなかいないのではないでしょうか。

今回、そんな高圧受電設備について簡単に説明し、その設備にかかる規定や仕組みについても解説していきます。

これを読めばきっと高圧受電設備を知ることができるでしょう。

 


■高圧受電設備とは

高圧変電設備とは、簡単に言えば電圧を下げたり、高電圧で給電される電気を受ける装置一式のことです。

発電所で作られた電力は電圧が強すぎて、そのまま利用することはできません。

そのため、その電圧を変電所で下げていくことで、徐々に使えるレベルの電圧に調整していきます。

そして一般家庭でも利用できる電圧(200ボルトや100ボルト)にまで下げられて利用されています。

しかし、事業所(工場や会社のビル)の一部では大量の電気を消費したり、

高圧の電気を利用したりすることから6,600ボルトもの高電圧で給電されているのが事実です。

この高電圧をそのまま一般家庭と同じ装置で受電した場合、電圧が高すぎて破損してしまいます。

そのため高電圧でも受けられる装置を用意し、それぞれの場所で最適な電圧(

例えば製造部門には高電圧で、経理などの事務部門には一般家庭と同じ電圧で割り振っていく)

に調整する装置が必要です。

こういった一連の役割を受け持っているのが高圧受電設備なのです。

 


■高圧受電設備の規定について

このように大変高い電圧を受け止めて電圧を調整する高電圧設備は、利用を間違えると大変な災害を引き起こします。

そのため、そういったことがないように扱い方の規定が設けられています。

詳細な内容は一般社団法人日本電気協会が冊子を作って販売しています。

その内容は設置場所や設置の手段、使用する電線の太さ、電気容量の制限などです。

これらの規定以外にも、電気事業法によって一定の期間で点検を行う義務があります。

これも規定の1つといえるでしょう。

常に高電圧にさらされ、様々な電圧の電気に調整する高圧給電設備は管理にも気を配る必要があります。

ちなみに耐用年数の規定はありませんが、高圧受電設備は基本的に15~20年で更新を検討しましょう。

確かに外のボディ部分(鉄鋼の箱)は50年~60年耐えられますが、

内部のケーブルが15年程度で劣化が進み破損のリスクが出てくるからです。

このように規定に沿って管理を行うことで高圧受電設備を安全に運用することができるでしょう。

 


■高圧受電設備の仕組み

高圧受電設備は、受電室式高圧受電設備とキュービクル式高圧受電設備の2タイプがあります。

しかし、基本的な仕組みは同じです。

それぞれの装置についてまず簡単に解説していきましょう。

受電室式高圧受変電設備は工場で主に使われるタイプでフレーム鋼で基礎を構築し、

そこに遮断機や継電器などの機器を付けた施設が屋外にあるタイプです。

一方キュービクル式高圧受電設備は、キュービクルと呼ばれる金属箱に装置一式を設置するものになります。

極端な区分けをすれば、金属箱に入っているか、いないかの違いです。

そんな高圧受電設備の仕組みについて解説していきましょう。

まず、電気事故が発生した時に自動で遮断する高圧気中開閉器(PAS)、

異常な給電電気を地面に逃す避雷器(LA)が高圧電線と高圧受電設備の電気の入り口に設置されています。

そこから高圧ケーブルで高圧受電設備の各部分に配電されていきます。

最初に漏電時の異変を察知して遮断機を自動で操作する高圧地絡継電器(GR)、

変圧器の容量が大きい設備の電気の通電を操作する高圧真空遮断器(VCB)、

電気が短絡した場合や使い過ぎの状態を検出し、高圧真空遮断器等へ「切る」信号を送る過電流継電器(OCR)、

変圧器の容量が比較的小さい設備の電気の通電をコントロールする高圧交流負荷開閉器(LBS)があります。

さらに電圧を調整して配電する変圧器(トランス)、

配電や変圧などで無駄な電気を発生させない高圧進相用コンデンサ(SC)、

電気の短絡や使い過ぎによる電気をシャットダウンする低圧開閉器ブレーカーで構成されています。

 

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